船橋ロッキーより「岩を登る人」による集合連載雑誌「ROCKCLIMBING」が創刊。隔月発行。内容は極めて濃いとしか言えないクライマーの談話。幻の創刊号になる前に絶対ストックしてください。
▼創刊号より抜粋
「ROCKCLIMBING」創刊にあたって
想えば、『岩と雪』の廃刊から22年余りが経ちました。その『岩と雪』最終169号の見出しは「特集 =クライミング・ウォール(全国ウォール一覧)」で次が「石の人・日本ボルダリング紀行」でした。 そして今、故有ってクライミングの本質の精神性を今一度喚起すべく、当代を代表するクライマー諸氏 に呼び掛け、賛同を得たクライマー諸氏の執筆の下、「ROCKCLIMBING」の創刊に至りました。 奇しくも、創刊号のトップは「石の人・草野俊達インタビュー」時代を超えています!
表紙の右下『001』が『100』と印字されるまで16年と8か月、上記『岩と雪』の最終号『169』までは28年。その時代、時代のクライマー諸氏に、生き様を本音で語って貰える媒体で有り続けたいと思います。
28年後、僕は93歳になっていますが、それまでみなさん、よろしくお付き合いの程お願い致します。
ROCKCLIMBING 誌 発行人 田村幸雄
この雑誌を創刊した一番の理由に「クライミング文化の多種多様性」があります。
同じ岩を前にしてもクライマーは皆、目指すものも、価値観も違います。
しかしながら世の流れは逆にそれを一つに絞りたいようで、世界中のクライミングメディアは数字成果主義であります。
僕に取材が入るのもV15以上を登った時に限られ、どれだけ美しく、今までにない体験をさせてくれた 岩と出会ってもそれが V14以下なら取材の依頼はきません。 岩登りの魅力も、成果すらも、数字だけでは表せないものです。ちょっと昔なら「そんなん当たり前だろ」 と先輩クライマーから怒鳴られてそうな常識は常識ではなくなりました。かつて焚き火を囲んでおやじ の小言のように先輩たちから聞かされたクライミング文化討論の中には様々なものさしがあり、価値観 があり、視点がありました。そこにいた新米クライマーだった自分はいろんな世界を言葉や写真から知り、 わくわくし、岩登りの魅力にのめり込み、それが生き方になりました。しかし、その先輩たちのくちび るの速さをはるかに超えてクライマー人口は増加しております。聞きたくても聞けないのが現実であり ます。このまま岩登りという文化が他の順位主義のスポーツと変わらないものになってしまっては悲劇 ではないでしょうか。この雑誌は編集部が厳選したクライマーに連載執筆していってもらいます。執筆 者は様々な分野の岩登りで活躍する現役トップクライマーをメインに、作家、会社員、法律家まで様々 な立場で岩登りをする方に依頼しています。書きたくない時はそれぞれ休載してもらい、書きたくなっ たら書いてもらっていきます。過去、現在、時系列もそれぞれ違います。主にそれぞれのものさしでの 成果発表の場、過去の体験、文化考察、これからのクライミング界に役立ちそうなこと、などなど。創 刊号から錚々たる面子が集まってくれました。執筆メンバーはどんどん増やしていく予定です。 この雑誌がそんな多種多様な岩登りの夢を発信して、知り得て、後世に残せて、さらには一般社会にク ライマーの生き方を認識してもらう一助となれば幸いです。 連載執筆者のトップクライマーのみなさま、読者のみなさま、末長くよろしくお願いします。
ROCKCLIMBING 誌 編集長 竹内俊明
-880-113990300
ROCKCLIMBING(ロッククライミング) 001 創刊号 ※隔月発刊 ※メール便88円 ※廃刊
880円
合計在庫
×