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脳内充実度の高かった課題 (1級~3段)日比野選出

日比野 2020/11/08

はじめに

今回は、個人的なおすすめ課題の紹介をしたいと思います。

 過去に中村さんが「脳内刺激の強かった課題」を紹介していました。これは、リスクやロケーション、グレードには関わりない「中村さんの脳内充実度」によって選出されていました。

 今回は、1級から3段までグレードごとに個人的に特に「良い課題だなあ…」と感じた課題を3つずつ紹介していきます。「良い課題だなあ…」の判断基準は難しいですがあくまで僕の脳内充実度ということであしからず。

1級

ポールポジション(豊田)

豊田(花崗岩)特有のカチや細かい足を駆使して登る課題。出だしからバランスが悪く高さもあるためマントルでも気が抜けません。というかマントル悪いです。個人的には豊田を濃く感じられる良課題だと思います。

 1級の基準に近いグレード感でもあると思うので1級のテストピースにおすすめです。

バックドロップ(フクベ)

 フクベを代表する超有名課題。テッパン中のテッパンですがそれだけに面白いです。ムーブの選択がかなり豊富でヒールやカチ、スローパチックなホールディングなど胃もたれしそうな内容です。

 アプローチも駐車スペースから近く岩の高さもないのでトライしやすい事もおすすめポイントです。

 トライする際はバックドロップにお気をつけを。

松風(黒潮)

土佐湾を望む海岸沿いにそびえる三角形のボルダー。完登者を迎えるのは美しい海と一本の可愛らしい松。端的に言えばロケーションが最高なのです。観光だけで行くのもありなほどです。

 課題の内容は距離のある一手が核心。リーチに自信のある人には簡単に女性や子供には難しく感じてしまうかもしれません。

 下地が砂浜なので着地の感触も普段と違って面白いです。

初段

フー(笠置山、恵那)

里エリアの駐車場から比較的に近い場所にある小さなボルダーです。見栄えはあまりしませんが内容は面白いです。

 絶妙な配置でカチが並び手順や足運びも選択肢が多いです。持てそうで持ちにくいカチでバランスをとりながら登るので保持力や足の巧さ、重心のとり方など必要な要素がたくさんあります。

 ホールドの距離感も近めですので女性や子供でも楽しめると思います。

坂の上の雲(笠置山、恵那)

課題名がまずカッコいいです。そして課題自体も名前負けしない素晴らしい見た目と内容です。高さもありラインも自然です。岩を実際に目の前にすればクライマーなら誰しも登りたいと思うような課題だと思います。

 内容は身体全体を使い左右のホールドを挟み込みながら登り、中間部ではダイナミックな箇所もあります。面白いです。

 高さがあるので恐怖を感じるかもしれませんが、安全に配慮してトライしてみて下さい。

球根(豊田)

 豊田らしいカチが並んだスッキリとした課題です。純粋な保持力が試されます。出だしはバランスが悪く足も細かいので繊細です。バランスや足置きも大切ですが、その事を意識して実践するためには確かな保持力が必要になります。結局保持力です。

 カチに自信のある方や保持力アップを目指す方は是非。

 見た目も下地も綺麗で居心地もいいですよ!

2段

キナコ(フクベ)

フクベの上流にある課題です。フクベの2段の中では最難クラスではないでしょうか。

 横に続くスローパピンチを抑えトラバースし、最後はダイナミックに飛び出します。スローパピンチがかなり悪いのですが、手だけでなく足も悪いです。少しでも足が浮くと保持していられないので重心を下げる事が難しいです。

 ラストのムーブも核心ですので最後の最後まで気を抜かずにトライしましょう。

サンシャインパワー(フクベ)

フクベの看板課題、「枕」と「ピッコロ」を繋げる課題です。

 2つの課題をリンクする箇所が核心ですが手数が長いため下から繋げると「ピッコロ」がとても難しく感じます。リンクする箇所のムーブはホールドの配置が絶妙でかなり面白いです。

 トライするときは一つ一つのムーブを洗練させ頭と身体に叩き込むことをオススメします。

鵺(気田川)

 川沿いにある課題で高さのあるボルダーです。岩の見た目は美しくラインもまっすぐで綺麗です。

 「鵺」という名前も恐ろしいですが課題自体も恐ろしいです。その理由は河原特有の下地の悪さです。大きな岩がゴロゴロしていてかつ斜めになっています。手足もツルツルなので手が抜ける恐怖もあります。後半には少し大きな動きも要求されます。その恐怖に耐え登りきったときの達成感は言うまでもありません。

 着地の際には出来るだけまっすぐに落ちることを意識しましょう。

3段

カイエン(鳳来)

カイエン(鳳来)

観光地としても有名な鳳来峡の乳岩の近くにあるボルダーです。岩のサイズも大きくラインもそれ以外に考えられない自然なもので素晴らしいです。

 内容も濃く、ムーブが多彩で手数も多いのでムーブ作りから繋げトライまで長く楽しめる良課題だと思います。ムーブの多彩さは実際にトライして感じてみて欲しいと思います。

 下地が斜めになっておりマットが少し引きにくく着地も気をつかうので安全には注意してトライしてみて下さい。

レッドブル(笠置山、恵那)

レッドブル(笠置山、恵那)

恵那の超有名3段です。多くの人がトライ、もしくは見たことがあるのではないでしょうか。岩のサイズも大きく圧倒されます。

 内容は細かいカチやピンチ、フックやデッドと色々な要素が試される良いものです。

 アプローチが近いのでトライしやすいところも魅力の一つです。

 トライする際にはレッドブルをお忘れなく。

追憶(徳島)

追憶(徳島)

 美しい巨岩のど真ん中を通る綺麗なラインで内容などどうでも良いと思ってしまうほどの見た目です。

 内容など…と書きましたが内容も勿論素晴らしいです。出だしはバランスが悪く、河原のスッキリとしたカチを握り最後は思い切ってリップを叩きます。

 下地は悪くないですが高さがあるので着地には注意が必要です。

 左右にある「星霜」、「老衰」もピカイチの課題です。

終わりに

 今回は以上12課題をおすすめさせて頂きましたが、これら以外にも良い課題は山ほどあります。僕が登っていない素晴らしい課題もまだまだ山ほどあるでしょう。そう思えばワクワクしてきます。ワクワクしますよね?このブログを書きながら岩に行きたくなってきました。皆さんも安全には十分配慮して岩でのクライミングを楽しみましょう。

日比野 2020/11/08
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