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ジムスタッフ目線で スポルティバ セオリー をレビュー

村口2020/08/15

超個人的!セオリーをレビューしてみました!

今回はスポルティバの最新作で話題のシューズ。セオリーをレビューしてみようと思います!結論から言うと現段階でのジムでのシューズでは個人的にはスポルティバ最高傑作だと間違いなくいえます(あくまで僕の意見です)!僕がシューズに求める要素は大きく分けると次の4つになります。

  1. エッジング(シューズの剛性)
  2. スメアリング(足音をセーブして登る)
  3. フックキング(ヒールやトゥフック)
  4. 耐久性(シューズの寿命)

上記の要素は登る課題によって良し悪しはありますが、スボラな僕はなんとか一足で全てをこなしたいと常々思っています(現実はそんなに甘くはありませんが...)。セオリーで登って馴染んで来た頃、そんな僕の理想に限りなく近いシューズが遂に来たなと感じました。当初、セオリーWとセオリーのどちらを購入するか非常に迷っていました。足の幅が広い僕はセオリーWだと少し小さく感じましたが、ヒールのフィット感はこちらが良かった為です。そして迷っている間に売れてしまいました(泣)。そして結果的にセオリーWではなくメンズモデルを購入するに至った次第です(今でも少し後悔しております)。

スクワマ→セオリーへ。

話を戻します。セオリーを履いてみて、まずそのバランスの良さに驚かされました。根っからのスポルティバユーザーである僕のこれまでの本気シューズはスクワマWでした。このシューズが発売されてからはジムでは殆どこれを使用して登っていたほどです。その癖のない足型は履く人を選ばず超快適。何でもこなせるすべてが70点〜80点といった印象のオールラウンドシューズです。しかし例えば細かいエッジ、柔らかく壊れないが丸い形のSヒールなど、悪くはないが超良くもないと個人的には感じていました。特にヒールはシビアな場面で(特に岩)では少しかけづらい事が多く、これさえなんとかなればと思っていた所にセオリーです!求めていた全てのバランスが一次元上がったと感動したのを覚えています。

エッジングとスメアリング、ターンインのバランスの良さ

セオリーとスクワマは共にソフトシューズといえます。しかし履いて登った印象はかなり違いました。スクワマは足入れが良い分クライミングの最も使用する足の拇指球部分が、かなりセンターによっています。かたやセオリーはスクワマに比べてターンインがキツ目に作られています。慣れない内は足の親指のチカラの入れ方の違いに違和感がありましたが、慣れてくるとこのシューズ良さが分かってきました。スクワマだと履きやすい分、チカラを入れづらいと感じていたインサイドでのかき込みの動作。これがセオリーだと凄くいい!強傾斜でのエッジングでの足残りと緩傾斜でのスメアリングの滑らない感のいいとこ取りといった印象。インドアでのクライミングにこれ程まで適したシューズは今まで他になかったかもしれません。両サイドがエッジレス加工されたアウトソール「D-TECH」がつま先に剛性をもたせて、他は柔らかいのでホールドを捉えた時に跳ねるように弾む感覚がテンポ良く登らせてくれます。登る時にテンポを大事にしている僕には嬉しい所です。

フックキング性能の向上

まずはトゥフックからいうと、めちゃくちゃかかります。かなり広めに配置されてラバーの厚みはなんと1mm以下で、フック時の動きを妨げないしピタッとホールドに吸い付きます(耐久性が課題か...)。そしてヒールフック!これが一番気にいっているポイントです。前述の通りスクワマのヒールは丸い形状と柔らかいゆえの弱点がありましたが、細く固く芯の通ったセオリーのヒールはかなり細かいホールドであってもチカラを逃さず伝える事が出来ました。以前はシビアなヒールフックを必要とする場面で必ずミウラーに履き替えていましたが、これからはこのシューズ1足で全ての課題を登る事が叶いそうな気がしており早く岩で使いたくてウズウズしています。

最後に

あくまで僕の意見ではありますが、実際に履いて感じた事をそのまま書かせていただきました。これからはセオリーが主戦力シューズとなるのは間違いなく、自分の理想にかなり近いシューズが出来た事はスポルティバさんに勝手にとても感謝しています。また履き込んだ後のレビューもいずれ掲載したいと思っています。超個人的なセオリーのレビューをここまで読んでくださってありがとうございます。最後にスクワマの紹介動画も貼っておきます。こちらもとても良いシューズです。是非ご覧下さい。

村口2020/08/15

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