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新エリア公開!さっそくトポを片手に「オルタ」「変若水」へ

亀山2023/06/29

岐阜県下呂市・馬瀬川の新エリアが公開

2023年5月トポ発売と同時に新エリアが公開されました。トポの表紙は有名な牙岩。下呂市の観光地としても紹介されるほど特徴的な岩。トポでは地元の開拓クライマー伝えで密かに登られてきた岩も分かりやすくまとめられています。馬瀬川沿いのエリアは高グレードまで揃う岐阜きっての岩場です。

公開後は夏日でも大賑わいの人気ぶり

馬瀬エリアから1番近い応援金ボックスがある水辺の館。車で馬瀬エリアから3分ほど。建物の外にボックスがあるため24時間入れられます。また馬瀬エリアは200mほどの範囲に岩が密集しており全体的にアプローチが近いのも登りやすくて良いエリアです。

エリア近くに駐車場も完備。今回の公開に合わせてキレイに整備もされました。早朝7時にも関わらずクライマーの車がすでに5台ほど。日曜日に訪れたクライマーの話では、この広い駐車場も半分以上が埋まったそう。エリア公開を楽しみにしていたクライマーで大賑わい。この馬瀬エリア周辺は少し標高が高いこともあり下呂市内より2~3度気温が低め。夏日も観測される5月半ばでもある程度良いコンディションで登れます。

トポで最難度の「オルタ」と「変若水(おちみず)」

掲載された課題で最も高難度となったオルタと変若水(おちみず)。どちらも5段(V14/15)。ロクスノや小山田さんの投稿を見て個人的にも気になっていた課題。実際に見た印象は「岩が大きい」。これら2つの課題が同じ岩にありながら全く異なる方向へ登ります。独立したラインで引ける岩の大きさに驚きました。駐車場からアプローチも2分ほどという好立地です。

オルタ 5段(V14/15)

分かりやすいガバ2つのセパレートスタートからトンネル状のルーフを登っていくオルタ。川辺の岩ながらガビガビとした岩肌。核心は中間部のデットムーブ。最後は「三次元」(3段)を登ります。分解するとすれば前半3~4段パートと後半の「三次元」(3段)パート。スタートから安心できるホールドまで16手ほどの課題。

一見かかりの良く思えるホールドが続くものの、ルーフ形状で160度を超える傾斜で体重を強く感じます。そして核心の遠いデットムーブで一気に強度のある課題となります。インカットカチが得意なクライマーに是非触ってもらいたい課題。

変若水 5段(V14/15)

180度のルーフを進む「変若水」。ハンドサイズのホールドをヒールやトーフックで利かせながら登るコンプレッション課題。オルタとは課題の内容が違い、これまた楽しい。指先も疲れますがコンプレッションのため全身に疲労がきます。7ヵ所のムーブでヒールとトーフックを多用。不意なスリップも禁物。最後までスタンスがずれないようにこらえるキツさが継続。

特徴的なムーブは1手目。大きなスタートホールドに両手とヒールをかけてスタート。なかなかに珍しく、かつ難しい1手。正確に1手目を捕えるのに苦労しました。このムーブだけでも体感2段以上に思えるほど。そしてこの後に15手ほどが続き、前腕の疲れを強く感じました。「オルタ」と「変若水」ともにムーブもホールドも多彩でおすすめしたいボルダーです。

もう1本の5段「カンダタ」は下地が川で水没中

馬瀬エリアのもう1本の5段である「カンダタ」。最後がダイナミックなランジムーブの課題です。しかしながら2023年5月時点で馬瀬川の水量が多く、下地が水没。トライすることができない状態となっていました。「カンダタ」以外にも川沿いの岩で水没気味の課題はいくつか。地元の開拓メンバーの方に伺いましたが、上流のダムの関係で乾水期の秋か来年2024年以降であれば水量が減る予定とのことです。川沿いで下地が水没気味の課題をトライしたいクライマーの方はまた来シーズンなら狙えそうです。夏のオフシーズンにトレーニングして目標課題に挑みましょう。

亀山2023/06/29

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