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クライミングシューズ売上ランキング発表!2022年下半期BEST3はどのシューズだ!?

村口2023/01/14

クライミングシューズ売上ランキング!2022年下半期BEST3を発表!

明けましておめでとうございます!2023年が始まって約2週間。皆様は如何お過ごしでしょうか。私はまだヘルニアが完全回復とはいわずリハビリの日々を過ごしております。復帰まで気長に焦らずいこうと思います。さて今回は新年最初のブログとなりますが、去年人気だった記事、「クライミングシューズ売上ランキング!2022年上半期BEST3」の下半期版をお届けしようと思います。2022下半期は円安などによる、クライミングギア全体の値上がり問題があり、元々安くはないシューズを値上がり前に数足抑えて置きたいクライマーの心理か、駆け込み需要が多く12月にかなりの売れ行きがありました。そんな下半期のランキングはどうなっているのか、興味がある方は読み進めて下さい。

第1位 SCARPA INSTINCT VSR

栄えある第1位はインスティンクトVSR!岩でもジムでも長年人気の超ロングセラー!全体に剛性がありヒール・トゥフックも当て負けずばっちり決まります。ラバーはフリクションと耐久性のバランスが良いビブラムXSGrip2。特に岩でのエッジを踏む課題ではVSRが至高と考えるクライマーも多数。総評するとやや硬めのオールラウンダー、ジムよりやや岩向けといった所でしょうか。また足型を選ばない幅広でほぼターンインもないので多くの人が履きやすく感じるのも人気の所以でしょう。とりあえずコレを履いておけば間違いない性能が保証されています。2023年の3月で大幅に値上げされる事を受けて1万円代で購入できるラストチャンスに購入が殺到したものと思われます。

  • 素材:マイクロスエード
  • ソール:ビブラムXS Grip2(3.5mm)
  • 重量:230g(サイズ40、1/2ペア)

第2位 SCARPA DRAGO LV

こちらは上半期と同じく堂々の2位にランクインしたスカルパのドラゴLV。年間ランキングならなんと1位!ドラゴ同様の足裏感覚の良さに加えて、トウボックスの高さを抑え、ヒールカップも浅くなることで、甲の低い方や踵があまりやすい方にもオススメ出来る1足。強烈なターンインは少しクセがありますが、履きなれると強傾斜での掻き込みがエグいぐらいすごい!そしてドラゴから改良された剛性のあるヒール。これによりかなりシビアなフックにも対応出来ちゃいます。インドア、岩場問わず使える万能な仕上がり。前回も記載しましたが、スカルパサポートクライマーの柴沼潤氏のレビューが必見。詳細なレビューが読み応えあります。それにしてもスカルパが強い!

  • 素材:マイクロファイバー
  • ソール:ビブラムXSグリップ2 3.5mm
  • 重量:215g(#40、1/2ペア)

▼スカルパサポートクライマー 柴沼潤氏レビュー

非常に良い。人工壁クライミングにおける完成形ともいえる。岩でも良さそう。特にトゥフックの効きが良いので塩原ルーフで使いたい。履いてみた感想としては、従来のドラゴよりも甲の高さや土踏まず側面の絞りが良くなり、フィット感が増した気がする。トゥラバーも広く、べったりとホールドに密着してかかりもバッチリ。そしてヒールカップの形状が変化して、剛性も高まったような印象。収まりもよく、変なところが浮いたりずれたりしないため、しっかりとヒールに力を込められる。エッジングも問題ない。最近ベローチェやフューリアエアーばかり履いてたこともあるかもしれないが、結晶系のフットホールドにもしっかり立てる。ボテ面に対する密着感はヒューリアエアーの方が良く感じるが、それでも十分にフリクションを感じる。ソフト系シューズの中でオールラウンドに何でもこなせる最高のシューズになる予感。とくにソフト系でありながらヒールフックの剛性が高いというのがありがたい。ここの両立はどのシューズでも難しいところだけど、ドラゴLVのバランスは過去最高。

3ヶ月履いてみて感じたのは「高い性能を発揮する期間も伸びた」ということ。中でもフック性能は3ヶ月間履いてみても全然落ちず、岩場の細かいエッジなどにヒールをかけてもしっかりと力が伝わります。フィット感が増したおかげで足全体を無駄なく包んでくれており、つま先の力が変な方向に逃げていないのが分かります。大きなホールドやボテ系の面を踏んだときにもソフトシューズならではのフリクションが効いているので、オールラウンドになんでもこなせる一足。中々コンペに出ることはないけど、もし今コンペに出るなら100%これを履いて出ると断言できるシューズです。ただ、最近は花崗岩ばかり行っていて、残念ながら岩場では数回しか試していません。何回か履いてみた感じでは、ある程度傾斜がある中で掻き込み・フックを多用する課題などで有効な気がします。またサイズに関しても旧ドラゴと同サイズで良さそうです。参考に。従来のドラゴはガッツリ履き込むと、ヒールラバーが柔らかくなり、ボテ面も滑りやすくなっていた。その点LVのヒールは長持ちしそうな印象なので大丈夫そうだが、念のためあと1ヶ月ほど履いてから改めてレビューします。自分が選んだサイズは38。これでちょうど良さそう。参考に他のシューズのサイズを比較するとフューリアエアー37.5、フューリアS37.5、ヴェローチェWM37.5、インスティンクトVSWM38、キメラ38。実寸はだいたい25cmです。

嫌なところは特にないのですが、強いて言うならタイトなシューズなので長時間履くと疲れます。特に土踏まずの側面がしっかり絞られているので、これまでかなりのソフトシューズを履いてた方はややキツく感じるかも。ターンインもしているので、出来れば一度試着することをお勧めします。スティックスやヒューリアよりはマイルドなので、普段からターンイン・ダウントウシューズを問題なく履けてるならばそこまで気にしなくて大丈夫かと思います。そして価格が驚き。

第3位 UNPARALLEL FLAGSHIP

上半期はアンパラレルの最新モデルであるFLAGSHIP WOMENS(LV)が第3位でしたが、下半期はオリジナルのメンズモデルが同順位2ランクイン。トゥ・ヒール・シューズ裏でVC・RH・RSと異なるラバーを使用しているのはLVと同じですが、メンズモデルの方がやや剛性があり体重がある人やLVだと柔らかすぎると感じる人にオススメ。それぞれ最強のパーツを組み合わせて製作されただけあってあらゆるムーブに対応出来ます。楢崎智亜選手の東京オリンピック使用モデルという事もあり知名度はバツグン!世界トップを狙えるシューズである事は証明済みです。コンペでも多くのクライマーが使用しており、その性能は間違いなく最高峰でしょう。

  • 素材:アッパー:Synthetic (W/O Lining)
  • アウトソール:RS3.5mm(フロント)/RH4.2mm(リア)
  • 重量:237g(US9/片足)

シューズ比較まとめ

個人的な今回の3シューズ比較のまとめです。

  • 足入れ インスティンクトVSR>フラッグシップ>ドラゴLV
  • 足裏感覚 ドラゴLV>フラッグシップ>インスティンクトVSR
  • エッジング インスティンクトVSR>フラッグシップ≒ドラゴLV
  • スメアリング フラッグシップ>ドラゴLV>インスティンクトVSR
  • トウフック フラッグシップ≒インスティンクトVSR≒ドラゴLV
  • ヒールフック フラッグシップ≒インスティンクトVSR≒ドラゴLV
  • かき込み ドラゴLV>フラッグシップ>インスティンクトVSR

如何でしたか。下半期はスカルパが2足ランクインと非常に人気が高い事が判明しました。今年の上半期のランキングは全体的にソフトシューズが多くランクインしていましたが、下半期はより定番でオールラウンドなシューズが人気でした。値上がり前に多くのクライマーが間違いなく使えるシューズを確保しておこうという気持ちがこの結果に繋がったのではないかと思います。春からは先に述べようにかなりのシューズが値上がります。それまでにまだ在庫がある、この3足のシューズを確保する事をオススメします。もちろん各メーカーから新しいシューズも発売されますのでそちらもお楽しみに!ここまでお読み頂きありがとうございました。

村口2023/01/14

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