カチ持ちとその代償は上達への通過点
今持てるだけで頼るべきではない カチ持ち クリンプ アーケ
カチ持ちはホールドへの矢状面においてベクトルを加えやすくなります。指先以外の補助を入たりインカット部に指をレバレッジできるためです。しかし、指の骨や腱には作用点からのテコのチカラが加わり過ぎるリスクがあります。他のホールディングと比較して関節や腱鞘、強く擦れる腱には異常な負荷がかかります。ケガを避けるにはオープンかハーフクリンプまでにとどめるのが理想です。指トレする場合にも同じです。
3ヶ月は治らない指ケガ
指トレの翌日「左手の薬指を曲げても触っても痛い」症状に。前日105°トレーニングボードの8mm×3cmカチで指トレ。その時に痛みは無かったですが、指は耐えられていませんでした。手のひら側の第2関節に圧痛がありました。指の曲げ伸ばしもピリピリ痛く、腱を痛めたようです。
「日にち薬」が治癒には必要になりました。グッぼるケアの窪田さんも「痛みが引くまででも6週間」、ケガ前に戻すには3ヶ月かかるとのこと。長期間登れないことはショックでした。
すべてのホールディングに活きる
オープンで指が強くなることは全てのホールドへ活きます。ワイドピンチやポケットはもちろん、「がちゃ持ち」と呼ばれる指がバラける持ち方にも効果的。また、デットで止める瞬間は必然とオープンになるためホールドに対するコンタクトが向上します。最終的にはギュリッヒに代表される1本指での保持が本当の理想。時間はかかりますが1本指オープンで体重を支えられる状態であればカチ持ちのリスクも小さくなります。
指はオープンでのトレーニングが1番
ケガのリスクを下げるには、地道に指を強くすることが必要です。カチ持ちでケガした場合には本当に長期間のレストが必要になってしまいます。ただ治るまでを「待つ」のは本当に大変です。筋肉より回復に時間のかかる腱は最低でも3ヶ月の休止。「どの程度の負荷ならトレーニングで収まる範囲」なのかをしっかり見極めることが大切です。まずは4本指オープンからゆっくりと始めましょう。
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