チェコ発の高級クライミングメーカー OCUN(オーツン)の神シューズ3選
チェコ発の高級クライミングメーカー OCUN(オーツン)の神シューズ3選
OCUN(オーツン)のシューズを履いてみたいけど、周りに履いているクライマーがいない、そもそも情報が少なく選択肢に入っていない、良さそうだけど値段が高いなど、なかなか購入に踏み切れないクライマーさんも多いと思います。今回はそんな方に必見の内容!グッぼるで厳選して仕入れているハイエンドモデルをご紹介したいと思います。
OCUN(オーツン)とはどんなブランド?
簡単ではありますが、少しブランドヒストリーを。会社の創設者であるパベルは1980年代にクライミング用品の改良を始めました。最初のクライミングシューズは1992年に誕生。当時、シベリアに滞在中の事、パベルはクラスノヤルスク市近くのロックピラーエリアにある友人で登山家のエヴゲニ・オヴチンニコフを訪ね、新しいクライミングシューズのデザインについて、地元のクライマーと協力して最初のクライミングシューズであるフェザーを製作。1994年に「ロックピラーズ」というブランドが誕生しました。その後、2015にロックピラーズは同会社のボルダーギアブランドであるオーツンとブランドネームを統一。現在のオーツンに至ります。さて次の章からはいよいよシューズの紹介をしたいと思います。
OCUN(オーツン) Oxi S(オキシ エス)
OUCNオリジナルソールのキャットラバーを搭載した元祖万能モデル。癖のない足型としっかりした作りで、岩場やジム問わず活躍。スメアリングなどが多い現代クライミングにも対応します。足裏感覚に優れていますが、グニャグニャではなくしっかりコシがあります。そのためエッジングやかき込みが大得意。小さな結晶にも踏み負けない発売当時はソフトモデルの位置づけでしたが、全体的にソフトシューズが主流となった今となっては丁度中間ぐらいの剛性かなと思います。幅は普通ですが、甲部分のボリュームがあり甲高でも足入れが非常に良く履きやすいモデルといえるでしょう。ヒールカップは深めですが、剛性とスリングショットのおかげか、足型が合わない人で、多少カカト余っていると感じても脱げないので、細かいホールドでも強く圧力をかけれます。
- アッパー:マイクロファイバー
- ミッドソール:3D フィットミドル
- ソール:CAT rubber 1.5, 4mm
- ラスト:Asymmetrix
- ウエイト:235g (half-pair, 7UK)
- サイズ:UK4〜13
OCUN(オーツン) Nitro(ニトロ)
クライミングシューズの中でも最高級品。ハードなボルダー向けに開発された超攻撃的なソフトシューズ。繊細なスメアリングとエッジングの良さをいい感じに両立。全体の剛性はソフトですが、拘束力のある特許取得済みの3-Forceシステムによりつま先に力を集約。それがエッジングの良さにつながっていますが、反面、かきこみはそれほど良くはありません。つま先に近付くにつれ細くなっていくので、足の先が幅広の人は少しキツイ。ネジれに強く長期間シューズの性能キープしてくれるので、耐久性に優れ、最初から最後まで性能が変わりにくいと思います。そしてなんといってもかなり広めに配置された粘るトウーラバーのおかげでトウフックのかかりは異次元。現存するクライミングシューズの中でも随一だと思います。これだけでも購入する価値があると思います。
- アッパー:マイクロファイバー
- ミッドソール:2D トゥーソフト
- ソール:CAT rubber 1.5, 4mm
- ラスト:Competition
- ウエイト:210g(half-pair, 7UK)
- サイズ:UK3〜13
OCUN(オーツン) Bullit(ブリット)
オキシSとは違いよりインドア向けのソフトな万能シューズ。エッジング、スメアリング、かき込み、フック性能、足入れなど全てが80点の優等生。一足で何でもしたいクライマーにオススメで非常にバランス良く仕上がっています。1本ベルクロと細いストラップで軽量化したまま拘束力が向上。オキシSとの違いはよりソフトでどんな足型にも合う足型でしょうか。平均以上の性能が上手く融合しているので快適で登れるシューズになっていますが、悪くいえば器用貧乏ですので尖った性能を求めているなら違うシューズが良いかもしれません。
- アッパー:マイクロファイバー
- ミッドソール:2D トゥーソフト
- ソール:CAT rubber 1.5, 4mm
- ラスト:Asymetrix
- ウエイト:220g(half-pair, 7UK)
- サイズ:UK4〜13
OCUN(オーツン)シューズ比較まとめ
今回の3シューズ比較のまとめです。
- 足入れ ブリット>オキシ>ニトロ
- 足裏感覚 ブリット>オキシ>ニトロ
- エッジング ニトロ>オキシ>ブリット
- スメアリング ブリット>オキシ>ニトロ
- トウフック ニトロ>ブリット>オキシ
- ヒールフック ブリット=オキシ=ニトロ
- かき込み オキシ>ブリット>ニトロ
如何でしたか。全体的に万能型のシューズが多いオーツンですが、その中にシューズごとの特性の違いがあります。ジムで快適な万能シューズが欲しいならブリット。岩がメインでかきこみやエッジングに重きを置くならオキシS。シビアな高難度課題用にトウフックが欲しいならニトロといった所でしょうか。日本での流通量があまり多くはなく、情報が少なめなので、参考になれば幸いです。毎回、新コンセプトでシューズを生み出すオーツン。今後の展開にも要注目ですね。
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OCUN(オーツン) Fury(フュリイ) ※欧州の技術水準を押し上げた構造と素材 ※繊細なスメアと高いエッジングの両立
30,000円 -
OCUN(オーツン) Bullit(ブリット) ※完成度高い柔らかオールラウンドシューズ ※新アーチ設計で完璧なフィット感
31,428円 -
OCUN(オーツン) OZONE HV(オゾン ハイボリューム) ※甲高には最適のダウントウモデル ※しっかりした拘束力でヤバいエッジング性能
33,000円 -
OCUN(オーツン) Oxi S(オキシ エス) ※最新改良版 ※オーツンNO.1万能モデル ※かき込み力に定評あり ※廃番
20,790円