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【グッぼるツアー】フィンランド2024。Burden of dreams V17 への挑戦

亀山2024/05/07

グッぼるツアーフィンランド2024の記録。Burden of dreams V17 への挑戦をつぶやきと写真でご紹介

4/6 フィンランドへ無事3年ぶりに到着

今回は1人でのツアーになる予定が藤井快さんと幸運にも一緒に行くことに。LJCでなんとなく話題に出したのが功を奏した。快くんも今年は久しぶりに岩に通える1年と考えていたそうでナイスタイミング。ヘルシンキの空港で合流しレンタカーも借りれた。さっそく空港からBurdenへ直行。岩は前日からの雪解けでかなり濡れているためトライできずに撤退した。今日がツアー最終日だった徹さん達と近くのカフェへ。徹さんは2週間で4日しかまともにトライできなかったそう。やはりフィンランドの天気はいつも安定しない。

4/7 トライ1日目

この日の最高気温は2℃。寒さで1手毎に手の感覚がなくなるため5手目のリップ止めとムーブ練習だけ。13:00~14:00は日光でトライできないことも判明した。直射日光で視界真っ白。そして朝の結露が酷く、夕方がベストだと分かった。

4/8 トライ2日目 ベストコンディション

最高気温10℃ほど。5手それぞれのムーブが安定しそう。そして大核心の1手目。体感的にもBurdenの中で1番の強度。この日はフリクションも良く1手目で大きく振られる。右足が滑る印象はあるものの止めれる感触があった。指皮にすでにダメージを感じてこの日はスタートを2回で終了。

4/9 レスト日

レスト日にスーパーで食材のまとめ買い。快くんが料理がとても上手で全部お任せ。この日に特大のサーモンをまとめ買い。切り分けてツアー中に分けて消費する作戦に。予約した宿のキッチンが充実していて良かった。

4/10 トライ 3日目 可能性が上がりそうなムーブの発見

2手目の寄せのムーブに安定感がなかったため少々模索。足位置を変更することで確率が上がった。以前として成功率は30%ほどに感じる。出来るが繋げるとなると確信は持てない状態。

4/11 トライ4日目 つながる予感を感じられたトライ

この日は2手目から最後の5手目までの確認。2手目から5手目まではつながる感触があった。1手目をやってみるも連日登っているため指の披露がピーク。1週間で4日トライできたのはラッキーながら登りすぎのよう。快くんはリップ取りで少々苦戦ぎみ。レプリカとの違いにも困惑した感が強いそう。Mabooでのレプリカを触っている感じを見ていると快くんならBurdenも瞬殺しそうな勢いで見ていてむしろ意外だった。ツアー前に5段フラッシュするほどフィジカル的には絶対登れそうなことからもやっぱり細かな慣れがBurdenには要りそうな雰囲気だった。レプリカと本物との違いはやはり大きいと快くんとも何度も話した。ホールドの前後角度や厚みが違うことで実物の方が難しいパートと優しいパートで差がどうしても生まれる。練習には良いもののやはり実物をトライして慣れていくしかない。

4/13 トライ5日目 1手目を止めに入るも猫パン

1手目に引っかかった後に振られですっぽ抜け。中指と薬指を猫パン。2日目にも傷を作っていたためなかなかに出血。血を止めるのに時間がかかった。快くんも1手目をトライ。スタートの保持と足の感覚が悪く良いイメージがなさそう。この日は2人とも1手目を止められずに敗退。残り1週間ほどとなり、ここからがいよいよスタートから繋げるタイミングへ。

4/16 トライ6日目 村井隆一くんも合流

レスト明けのこの日から隆一くんグループもフィンランド入り。隆一くんは第4登をしたeliasのヒールムーブを選択。さすがの隆一くん。ヒールの安定感は抜群。2手目3手目の強度が全く感じていなさそう。ささっとムーブのほとんどを完成させてしまうあたりが凄い。岩のコンディションさえ良ければ直ぐに登れてしまいそう。快くんもツアー序盤から苦戦していた5手目のリップをかなり確信を持って止められるようになっていた。隆一くんが凄いのはさることながら快くんもあとは1手目へ集中してトライできそうに。

4/18 トライ7日目 コンディションが急激に悪化

昼まで雨と雪がちらつき気温も低下。最高気温が2度と異常な寒波が来てしまった。しかもツアー終了までの1週間ほどはこの状態が続く予報。15:00頃に岩場に到着すると思いの外乾いていてトライするも、体が冷えすぎて思うように登れない。快くんも同様に上手く握れていない様子。しかもツアー終了までの晴れ予報は3日後のみ。ここに来て気温も天気も悪くなってしまった。

4/21 トライ8日目 最終日は氷点下でトライ

トライできる最終日。この日も最高気温は2度で夕方には氷点下。登るにはなかなかに過酷なコンディションになってしまったがトライするしかない。1手目を止めるも握っている感覚も足先の感覚も乏しく2手目に繋がらない。最後にはよれて1手ずつもできなくなってしまった。快くんも最後まで1手目を握りきれずに終了。

近いようで遠く厳しい世界最難

ムーブの強度も高く難しいBurden of Dreams。それだけでなくフィンランドのこの気候も一層登りづらい環境。年間を通して1番降水量が少ない時期ながら一点してコンディションが悪化することもしばしば。岩のコンディションが良いタイミングで登りきらなければいけない難しさが際立つ。これまでBurdenを完登しているクライマーは1ヶ月半以上は現地に滞在。車で行けるヨーロッパのクライマーのみ。2週間ほどの挑戦だとかなりの難易度。3年前のツアーと比べてムーブの安定感もかなり上がった。それでも時間をかけずに登ることがかなり難しい。いかに少ないチャンスを活かすかにかかってくる。今回にツアーで言えば前半の1週間で登りきらなければコンディションは悪化する一方だった。これも1つの教訓として次のツアーに活かしたい。

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