トレンドと対象的なハードシューズの良さ
小さなフットホールドへ更に乗れるハードシューズ
フットホールドへの信頼度がいまいちに感じる場面ほど硬いシューズが活躍します。「ジブや岩エッジが踏めない」「シューズのつま先が反ってしまう」などです。他にも硬いシューズがおすすめなクライマーの例としては、体重が重め、足のサイズが大きい、つま先立ちで届く距離を伸ばしたい方です。硬いシューズは足裏感覚が薄く、少し慣れが必要ですが履き込んでいくと岩とジムもどっちも登れます。
今のトレンドと人気はソフトなクライミングシューズ
各国メーカーによる新シューズはソフトモデルが多数登場してきています。
- スポルティバ:マントラ、クボ
- イボルブ:ゼニスト
- オーツン:ブリット
- スカルパ:ヴェローチェ
- アディダスファイブテン:ハイアングルシリーズなど
ソフトシューズは履きやすくベタ踏みしやすい
柔らかいシューズだからこその乗りやすい足使いがあります。
- ボテなど「面乗り」でフリクションをつくりやすい
- トゥフックが当てやすい
- 強傾斜でもフットに体重を乗せやすい
シューズの剛性に物足りなさを感じた
今までソフトシューズとされるTeam5.10やVXi、レオパード、旧ハイアングルや比較的硬めのレグルスなどを履いてきました。課題によっては今もこれらのシューズを履いています。しかしながら「どうもフットホールドに乗り切れない」という感覚がありました。特に小さいカチの場合には顕著に感じ、外岩ともなればさらに物足りなさを覚えていました。足置きが下手なのかと思い丁寧に置き直しを繰り返してみましたが、踏めないときはとことんダメにも感じることもしばしば。それならと思い本当に硬いと評判のシューズを一度履いてみました。
本気シューズをSCARPAインスティンクトVSとVSRへ
ダウントゥで硬いシューズを模索。そしてSCARPAインスティンクトシリーズに行き着きました。つま先が固めで、センター寄りのシューズ形状が岩のエッジにぴったりと感じたからです。またインスティンクトVSは特にカチカチ!との評判も良く耳にしていたことで、これなら岩のエッジも踏み負けないだろうと思いました。
サイズは40.5が岩用、41がジムやコンペ用です。実寸は約27cm。メーカー想定サイズが実寸27cmは42.5となるため、かなり攻めたサイズです。特に40.5は最初が本当に痛いです。サイズを攻めるのは足のアーチが崩れたり、巻爪などの悪影響も起こりうるため2足目以降がおすすめです。1ヶ月ほど履くと馴染んでくるのもインスティンクトの特徴。インスティンクトVSは主に岩。若干柔らかいVSRはジムやコンペ、岩の傾斜がある課題で履いています。
目標とする岩で間違いない性能を感じられたシーズン
2020年のシーズンから岩でもインスティンクトを実際に履き始めました。
- シャンバラ(愛知) 5段 インスティンクトVS
- サンクタム(岐阜) 5段 インスティンクトVS
- エモーション(岐阜) 5段 インスティンクトVS
- 涅槃那(岐阜) 5段 インスティンクトVSR
- プレセム(岐阜) 4/5段 インスティンクトVS
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SCARPA(スカルパ) INSTINCT VS(インスティンクトVS) ※高い剛性で小さなフットに相性抜群
28,600円 -
SCARPA(スカルパ) INSTINCT VSR(インスティンクトVSR) ※足型そのまま柔軟に進化 ※1足で岩もジムも完結 ※予約もOK
28,600円