問合せ
ショップ ジム 読みもの ログイン
0 カート

クライミングの怪我は確実に成長に繋げたい

土谷2020/10/22

肉離れからの復帰を目指して

8月初旬。パチンっと弾けるような音と同時に背中からマットに叩きつけられる。鈍い感覚がした。左手のワイドピンチがすっぽ抜け親指の肉離れを起こしてしまう。この頃はリードとボルダーを交互にトレーニングしていたせいかかなり前腕に疲労が蓄積されていたようだ。クライミングを始めて6年、今まで小さなケガは何度かしてきたが完全に登れなくなったのは初めてだった。今回の記事は登れない期間に実践したトレーニングやケガを通じて感じたことについてまとめてみようと思う。

一日でも早く治す為に

ケガしてすぐにグッぼるケアでお馴染みの整体院クライマーエイドピッドに足を運んだ。ケガだけでなく体の違和感やコンペ前のコンディションを整える時はいつもここに通っている。「クライマーのための整体院」先生自身もクライマーだからこそクライマー特有のケガや故障を把握し、最善の方法を施してくれる。一日でも早く治す為に週一程度のペースで足を運んだ。ちなみにCAPチャンネルという名称でYouTube動画も配信中。セルフケアから動作改善まで映像を通して学べるコンテンツ、クライマーは要チェック。
 

YouTube CAPチャンネル

ホームページ クライマーエイドピット

フィジカルトレーニング

ケガしてもやれることはある。むしろケガした時にこそ普段鍛えないところを鍛えられるチャンス。ポジティブに捉えていつも通っている24時間営業のトレーニングジムに通い詰めた。トレーニングメニューは店長からこれまで教わったメニューの中で効果的だと感じたものをアレンジして行っている。高重量を上げることが目的ではなく効かせたい箇所にしっかり効かせる、一関節の動きを意識して効かせる、シンプルだがどのメニューもキレイなフォーム意識して行っている。特に効果を感じているのはケーブルクロスだ。このメニューのあとにラットプルダウンを行うと大円筋にかなり効かせることが出来る。前腕だけの力に頼らずに“背中で引込むロック”を体得するためにこのメニューは今の自分には必須項目だ。登れなくて落ち込み気味だった自分に具体的かつ的確なトレーニングを教えてくれた店長には感謝の気持ちでいっぱいだ。自分一人だったらよく調べもせずにやみくもに高重量をあげようとしていただろう。誰かに指導してもらえることはとても有難いことだ。

リハビリクライミング

ケガからおよそ3週間。痛みはほぼ無くなった頃合いで登りを再開。と言ってもいきなり以前のようには登れないので軽いトラバースとぶら下がりから。トラバースは昔のグッぼるの投稿でみたメトロノームトラバースを実施。メトロノームのリズムに合わせて動き、常にベストなポジショニングを瞬時に判断する事と外の力を吸収して次の動きに繋げるというもの。これが見た目以上に難しい。やってみるとゲーム感覚で楽しめるので子供などのトレーニングにオススメ。

壁以外でのトレーニングの重要性

ケガからおよそ一月。本格的に登りを再開して感じたことは“多少登れなくても大丈夫”ということ。むしろ今までの登り込みの頻度はオーバーワークだったのかもしれない。あくまでもこれは個人の意見だが登ること以外でのトレーニングやボディメンテナンスの時間を取り入れた方が結果的に成長に大きく繋がるものだと感じている。実際これほど長く登らない期間があってもパフォーマンスはそこまで落ちていなかったし、登る体力という点ではやや低下したがフィジカルトレーニングのお陰で以前より体幹に意識がいくようになっていた。今回のケガをキッカケに登りの習慣が大きく変わったが今の自分にはとても合っている。登りは週2~3日、トレーニング週2日のペースで過ごしているがレスト日を設けることで以前よりパフォーマンスが向上している。これからもクライミングを長く続けるためにも自分の身体としっかり向き合っていこう。

土谷2020/10/22

関連する記事

    もっと見る