【グッぼるツアー】ブロー2019。最難No kpote only(V17) 前編

亀山2020/06/20

初めてフランス・フォンテーヌブローへ行ったのが2017年10月。このツアーで自己最高グレードの”the big island”(V15)を含め、登りたいと思っていた課題がほぼ登れた。それもあり、「高グレードを登るためにブローへ来ることは当分ないかも」と感じていた。

裸足クライマーのシャルルによるv17(6段+)の初登

しかし、思いがけず早くブローにまた行きたいと思うニュースが。2019年1月にシャルル・アルベール(Charles Albert)が世界で2本目となるV17というグレードのNo Kpote Onlyを初登したとのこと。単純に凄いと思うと同時に、シャルルとはすでに2回会っておりリーチや身長からムーブのイメージもできた。この時、日本では竹内俊明さん初登のクザン(v15)を第2登でき、自分の調子の良さを感じていた。また、今のブローには他にもシャルルが初登したV16やV15といった高グレードの課題が増えていたこともあり、もう一度ブローへ行こうと決心。

2回目のフォンテーヌブロー

日程は20日間。飛行機の2日間の移動があるため、現地で登れるのは18日間。今回は国体にも一緒に出場している日比野ボーイと2人での移動。海外でのレンタカー初運転がかなりの核心で、なにげない毎日が大変。当てて事故をしても、ぶつけられて事故をしても貴重なツアーの期間が減ってしまうことが常に頭に。出発前の天気予報ではツアー最初の1週間は雨。その後、1週間晴れて、残りは雨。不安しかないところ。 しかし、実際の現地では朝と夜のうちに少し小雨が降る程度で、昼頃には岩は乾いているという奇跡がツアー中続いた。ボーイとは「明日も雨予報だけど登れるから大丈夫」という会話にすらなった。さらに、夕方には気温は一桁、湿度も低いという最高のコンデションで登れた。ヨーロッパの気候ならではの唇が乾燥するほどの乾き具合は日本では感じられないほどの最高のフリクション。

No Kpote Only

ブローについて初日にNo Kpote Onlyの岩へ。ボーイ先生と少し迷いながらも無事に岩を発見。この日はフランスに到着したばかりで、ホールドを触って少し浮いてみた程度で終了。想像していたよりは、1手1手が近くて安心した。

翌日、さっそく本気トライ。課題名No Kpote Onlyには「シューズ無しで登れる」という意味合いが。シャルルがこの名前にした理由をすぐに実感。核心の遠い右手ガストンを止めるには、1手目のかなり良いホールドに足を上げる必要があった。そのホールドが左手で保持しているカチとあまりに近い。シューズを履いている状態だとつま先を乗せても狭すぎて距離が出せない。反動もつけられない。シャルルがムーブを起こしている動画を見ると器用に「足」のつま先だけでホールドを握るように見える。ガストンを止めてからも足の指で体を引き寄せていた。確かにシューズを履いていては真似ができないムーブ。ただ、シャルルが使っていない縦の中継ホールドを発見。さらに、その核心のガストン取りの1手以外はできたため、そこだけ解決できればという状況に。
3日目、その核心のムーブのバラしだけに集中。傾斜があるこの課題にはシューズの剛性よりも足裏感覚の方が重要だろうと、シューズをVXiに変更してトライ。VXiでつま先を乗せてみるものの、シャルルの裸足のようにはいかずに断念。つま先で無理ならとヒールを上げてみるも、ヒールでは勢いが付けれないためガストンに上手いこと届かない。ふとシャルルのようにデットでガストンを止めるのではなく、ヒールに乗り込んで固めたらどうなるのかと思ってチャレンジ。すると、思いのほか左手はロックした状態でガストンまでタッチ。一気に繋がりそうな感覚が得られたのと同時に自分に横リーチがあって良かったと感激。核心ムーブの左手カチもなかなかに悪く、そして砂岩の割にはエッジが立っていて1日に何度もトライできない。

1時間レストを挟んで気合いを入れて握るとガストンを保持でき、次のムーブへ。しかし体が右に寄りきらずに落ちる。その後、最初から見つけていた縦の中継を使った後にガストンに入ると安定し、全てのムーブが解決。あとは繋げるだけ。1時間レストしてスタートから繋げてみるも左手のヨレを圧倒的に感じてヒールが上げられずに落ちる。さすがにバラしでトライしすぎた。

1日のレストを入れて、トライ4日目。完全に繋げるつもりで慎重にアップ。そして核心のムーブも再確認して、コンディションが良くなった昼過ぎにトライを開始。初めの4トライはその手前のムーブで落ちる。けれど5トライ目でヒール→中継→ガストンと綺麗に繋がり、その後のムーブをこなして岩の上に。No Kpote Onlyをツアー18日間をすべて使っても登ろうと考えていた。かなり早く登れた驚きとツアーの大きな目標が達成できてプレッシャーから解放されることに安堵。そして他の課題もトライできる日程の余裕もあることもかなり嬉しい。

グレードに関しては現地でもかなり聞かれた。こればかりは同じグレードを登った「本数」が少なくて比較できなかった。シャルルのほうが現地でも多く登っていることもあり難しい。もっと世界最難クラスを登っていかないと分からない。だからこそ色んな国をもっと回りたい。

La Révolutionnaire

No Kpote Onlyが登れた翌日に課題探し。これまたシャルルが登ったLa Révolutionnaire(V16)を探しに。このエリアは行ったことがなく1人で迷子。3時間歩き倒してやっと見つけられた。最後は勘で山道をさまよっていたので、たどり着いたのはほぼ奇跡。ブローは本当に広い。さすが課題数2万超えブロー。ルーフであるこの課題は見た目から得意そう。誰かがトライしているのかティックマークが残っておりムーブのおおよそのイメージもついた。ただ難しそうなのは伝わってくるので、体調を万全にしてからトライするためにこの日は登らないでおいた。

トライ1日目、岩の場所が分かっていてもアプローチは片道40分かかる。ボーイ先生は登らないながらも付添で往復してくれることに感謝。前日にシャルルにスタートホールドを教えてもらい、スタートから1手ずつバラした。前半から以外と遠いムーブの連続。そしてカチとポケット、スローパーと色んなホールドが続く。中間部のカンテに出る1手が強度的に核心のよう。ざっくりとムーブをつくってスタートからトライ。安心できるガバまではスタートから11手ぐらい。この日は核心になりそうと思っていた箇所で落ち続けた。低いルーフなので思いっきり手を出せるため盛大に背中落ちの連続。繋げるのが難しい課題。ヨレを残さないために3時間ぐらいのトライで終わった。

トライ2日目、核心と感じていた箇所のムーブを少し変えてみた。変更後はしっかり止まるように。けれど、その後のルーフから出る1手のランジがさらに悪いことが分かってしまった。その後、この日はランジを何とか1回止めて終了。下から出来るか心配になってきた。

トライ3日目、今日はボーイ先生はレストということで1回1回のトライを30分は空けてゆっくり登った。1回目のトライから最後のランジまでは行けたけれど止まる感じはしない。ランジ先のホールドもエッジが立っていて指皮も心配になる。結局、この日は合計して5時間くらいはLa Révolutionnaireをトライしていた。

トライ4日目、5時間トライしたことで筋肉痛にもなり1日のレストを挟んだ。ここまでの感じから、1トライ目が一番良いことが分かっていたので、ここもしっかりと集中。1トライ目にかける。苦労した中間部のスローパー止めも安定してこなせ最後のランジへ。指がかかったのと同時に全力で引き付けて、隣の岩を避ける。綺麗に岩を避けてランジが止まった。緊張しながらガバでレストしてからマントル。かなり絞り尽くして登れた。 まだまだツアーの日程的に余裕もあるため、これまた次の課題をまだ登れることが本当にラッキー。

ツアー後半編に続く

亀山2020/06/20

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