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どんなクライミングトレーニングにも勝るもの。それは考え方。

村口2018/06/21

どんなクライミングトレーニングにも勝るもの。それは考え方。

恵那笠置山「現世」。その課題に惹かれたのは2014年の冬。偶然一宮大介さんがトライしていたその瞬間に立ち会った時でした。僕が知っているクライマーの中でも最も強いであろうクライマーの1人である彼でも繋げて登る事に苦戦していました(翌年4月17日に第2登)。その僕より小さい身長で力強く登る彼の姿に憧れました。いつか自分もと。

優先されるべき順序は情熱<技術<考え方

グッぼるに来て店長に教わった事の1つに「常に最高に自分を追求する」という考え方があります。情熱が優先されるとモチベーションに左右され感情的になり本来の目的を見失い、技術が優先されると掘り下げるばかりで道から外れていても気が付かず修正が効かなくなる。正しい考え方の先に目的を設定しレールを敷き、レールから外れないように「技術」を磨き、それを進めるエネルギーとして「情熱」を注いで、日々を過ごす事が正しい結果になると。

モチベーションに左右され本来の目的を見失う...。正にこの状態に陥ったのがこの1年。すっかりそのモチベーションというものに翻弄され、到達すべきゴールが見えなくなっていました。例えば「仕事で疲れた」、「指が痛い」、「今日は雨が降ってるので明日走ろう」等。言い訳は山のように出て来ます。これではいけないと思いつつも食事を多く取り過ぎたりしている間に体重は増加傾向に。BMI19台が理想とされているクライマー体形に程遠い数字。こんな事で目標を達成できる訳がありません。

「現世」を登るにはなにをすべきか

優先されるべき順序は情熱<技術<考え方をしていたつもりが日々を過ごす内にそれがおざなりになっていました。そこで改めて「現世を登りたい」から「現世を登るにはなにをすべきか」を目的に。今の自分に当てはめるとそれはずばりBMIを19台に減らす。つまり体重を53.1kg以下にする事。これが目標を達成する為に最も必要な要素だと気付きました。それにむかって淡々とやるべき事を遂行する、それだけだと。

この情熱<技術<考え方の順序が逆である人というのは非常に多く、グッぼるにきているお客さんやユースの子の中にも多々見られます。そんな人を指導する立場の自分が自らの目標に向かう姿を見せたい。それは行動でしか示せないと感じています。そしてその行動をする事で人は思考、観念も変わっていくものだと。そのような動を人生の中心に据える考えを説いた哲学的思想にプラグマティズムというものがあります。その考えに今後の指針を見つけたような気がしました。

「プラグマティズム」

1870年代の初めアメリカの C.パースらを中心とする研究者グループによって展開された哲学的思想とその運動。ギリシア語のプラグマから発し,プラグマティズムとは,行動を人生の中心にすえ,思考,観念,信念は行動を指導すると同時に,逆に行動を通じて改造されるものであるとする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より引用

少し話は逸れましたが、改めて来シーズンの目標を「現世」とします。課題に惹かれた理由はブログ冒頭でもお伝えしましたが、もう1つ別の理由が生まれました。それはこの課題を登る事で自分の最も弱い部分と向き合えるような気がした事です。仕事でもクライミングでも苦手なものから進めていく。それが成長する為には必要だと。今の僕には体重を落とす為に食事を制限する事は非常に苦手な事です。しかしそれも「現世」を登る為だと思えばいけそうな気がしてくるのが不思議です。目標が目標で終わらないように行動していくつもりです。

村口2018/06/21

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